J.P.モルガンのアナリストは12月13日、アルファベット（GOOGL）を2024年のトップピックに選定しました。アルファベットの目標株価は従来の150ドルから160ドルへと引き上げられています。
広告の伸びと利益率の上昇が期待される理由
J.P.モルガンは、アルファベットのさらなる株価上昇に期待する理由として、広告の成長、利益率の上昇、そして新しい人工知能製品「ジェミニ・ウルトラ」の進展を挙げています。特に、生成AI分野での進歩は重要で、マイクロソフトが今年初めにChatGPTを検索エンジンBingに統合した後、グーグルはAI分野で遅れを取っていると見られがちでした。
ジェミニ・ウルトラの登場によるAI分野での競争
ダグ・アンマス氏をはじめとするJ.P.モルガンのアナリストチームは、「ジェミニ・ウルトラは、まだ初期段階にあるが、重要なイノベーションの象徴であり、2024年初頭に展開されるにつれ、生成AIのギャップを埋め始めるはずだ」との見解を示しています。アナリストチームはアルファベットのオーバーウエイトの格付けを維持しています。
先週、グーグルはジェミニの3つのバージョンを発表し、その最も強力なバージョンが来年初めにリリースされる予定です。この新しいAI製品の発売は、グーグルにとって重要なマイルストーンになると見られます。
株価に残るリスク要因
ただし、アルファベットの株価にはまだリスクが存在します。同社は、ビデオゲーム開発会社エピック・ゲームズによる訴訟で敗訴しており、このような法的問題も、投資家がアルファベット株を評価する際には考慮すべき要因の一つです。
＊過去記事 アルファベット GOOGL