エヌビディア(NVDA)は、AIアプリケーション用半導体の市場を支配していますが、競合のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が新しいInstinct MI300Xアクセラレータを発表したことで、競争が激しくなることが予想されています。
しかし、エヌビディアに対する業界の信頼は変わらず、BofAグローバルリサーチのアナリスト、ビベック・アリヤ氏はエヌビディア株を「トップ・ピック」として「買い」とする格付けを維持しており、目標株価700ドルを再確認しています。
エヌビディアの強固な市場地位
エヌビディアは、AIアプリケーション用半導体市場において、その技術的優位性と革新的な製品ラインアップで高い評価を受けています。アリヤ氏によると、エヌビディアはAIモデル学習市場におけるリーダーシップを推論市場にも拡大する見込みです。さらに、同社はH100に続く新しいGPU、H200を来年リリースし、その後2024年末までにB100というGPUも発売する計画です。
技術的優位性と成長の見通し
エヌビディアの製品は、堅実な複数年のロードマップを基に毎年更新されています。これは、競合他社が示す将来のロードマップと比較しても際立っています。アリヤ氏は、エヌビディアが年間55%から60%の売上成長を予測しているにもかかわらず、2024年の一株当たり収益の約22倍で取引されていて、その株価が魅力的であると評価しています。
CUDA:エヌビディアの強み
エヌビディアの成功の鍵は、CUDAという強固なソフトウェア・プログラミング・エコシステムにあります。これは、スタートアップ企業や大手企業がエヌビディア製品を選択する重要な理由の一つです。CUDAは、高度なAIアプリケーションの開発を容易にし、エヌビディアの製品を更に魅力的な選択肢にしています。
まとめ
エヌビディアは、AMDの新しい挑戦にも関わらず、AI半導体市場でのリーダーシップを維持しています。同社の技術的優位性、革新的な製品更新、そしてCUDAエコシステムの強みは、今後も市場での支配的な地位を確固たるものにすると見られています。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA