パイパー・サンドラーのアナリスト、ハーシュ・クマール氏とロバート・アグアンノ氏はこのほど、エヌビディア(NVDA)をパイパーの大型株トップ・ピックとして選出しました。これは、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)に代わるもので、エヌビディアの魅力が再評価されていることを意味します。
エヌビディアの強みと見通し
アナリストたちはエヌビディア対する強気の見方を強めたをいくつかの理由を挙げています。特に注目すべきは以下の3点です。
- 魅力的なバリュエーション:エヌビディアのバリュエーションはAMDに比べて「実質的により魅力的」であるとされています。具体的には、2025会計年度の予想利益の29倍という倍率に基づき、目標株価は620ドルと設定、格付けは「オーバーウェイト」となっています。
- 強力な製品ラインナップ:エヌビディアは競合他社よりも優れた製品を提供しており、この点が評価されています。
- ソフトウェアライセンスの可能性: エヌビディアのソフトウェアライセンスが今後、売上の大きな部分を占める可能性があり、総アドレス可能市場の拡大に寄与すると予測されています。
また、2025年に向けての楽観的な見通しには、「需要の追い風」と「強力なバックログ」が含まれており、4月期には新しい中国向け半導体の収益貢献も予想されています。
AMDとの比較
AMDについても肯定的な見方が示されていますが、比較するとエヌビディアの方がより魅力的な投資先とされています。AMDの目標株価は150ドルで、2024年の予想利益の43倍と評価されています。
ウォール街の支持
エヌビディアはウォール街からも強い支持を受けており、ファクトセットの調査によると、アナリストの94%がエヌビディアに対して「買い」と評価しています。一方、AMDは70%の支持を得ています。
まとめ
エヌビディアはその強力な製品ラインナップと業績の伸びにより、投資家やアナリストから高い評価を受けています。特に、2025年に向けた売上の見通しや、ソフトウェアライセンスにおける新たな可能性が注目されています。AMDも強いライバルではありますが、エヌビディアは現在、投資の魅力として一歩リードしているようです。投資家にとって、エヌビディアの株は今後も注目の的となりそうです。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA