エヌビディア(NVDA)は、その卓越した決算にも関わらず、株価が若干の停滞を見せています。しかし、メリウス・リサーチのアナリスト、ベン・ライツェス氏は、この株価の一時的な停滞は長く続かないと予測しています。
エヌビディア株の現状: 11月28日の市場が開始してまもなくの取引ではエヌビディアの株価は0.3%下落し、481.22ドルに。決算発表前は500ドルを超えていましたが、それから下降しています。
メリウス・リサーチの見解: ライツェス氏はエヌビディアの格付けを「買い」に設定し、目標株価を750ドルとしています。これは現在価格から50%以上の上昇を示唆しています。同氏は、エヌビディアの株価動向は過去のアップルの状況と似ていると指摘。アップルの評価額がサービス収入の価値が認識される前には低く評価されていたように、エヌビディアも同様の状況にあると分析しています。
エヌビディアのネットワーキングとソフトウェアの売上は、その成長とマージン拡大の可能性をすぐに証明してくれるはずだと同氏は見ており、「アップルとは異なり、投資家がこのことを理解するのに何年もかかるとは考えていない」とコメントしています。
市場の評価とエヌビディアの成長見込み: エヌビディアの株価は、2024年と2025年の予想利益の約23倍と20倍の利益倍率で取引されており、アップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)などよりも割安です。これは、市場が来年にかけての売上高のピークに警戒しつつ、その後のAI半導体の持続的な成長に注目していることを示しています。
モーニングスターの見解: モーニングスターのチーフ・マーケット・ストラテジスト、デイブ・セケラ氏は、高水準の業績が達成されたにも関わらず株価が売られた理由について、株価がすでに十分に評価されている可能性を指摘しています。モーニングスターは、エヌビディア株の公正価値を480ドルと見積もっており、同社の長期的な見通しに対する自信を深めていますが、AIプロセッサー市場全体の将来像には依然として不透明感が残るとしています。
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