パランティア株高騰の裏側:AI技術と大型案件が火をつける

11月2日の市場が開く前に第3四半期決算を発表したパランティア・テクノロジーズ(ティッカー:PLTR)の株価が高騰しています。2日の市場では、株価は一時19%あまり急上昇して17.76ドルになりました。これにより、年初来の株価上昇率は133%に達しています。この上昇の背後には、パランティアの人工知能(AI)を活用したアナリティクス・アプリケーションの取り組みがあります。

第3四半期の売上高と利益

第3四半期のパランティアの売上高は5億5800万ドルで、前年同期比17%の増加を見せました。これは、市場予想の5億5600万ドルを上回る数字です。調整後営業利益も1億6,300万ドルで、予想を上回りました。また、調整後の利益は1株当たり7セントで、こちらも市場の予想を1セント上回りました。

商業ビジネスの売上の伸び

民間企業向けの商業ビジネスの売上高は23%増の2億5,100万ドルで、予想の2億3,400万ドルを大きく上回りました。特に米国の商業ビジネスが33%増の1億1600万ドルとなっています。同社のCEOであるアレックス・カープ氏は、この好調は新たに立ち上げたAIプラットフォームに対する需要の高まりに起因すると述べています。

大型案件の獲得

パランティアは、第3四半期に100万ドル以上の案件を80件以上、500万ドル以上の案件を29件、1000万ドル以上の案件を12件成約しました。カープ氏は、AIを活用した商業ビジネスが2025年第1四半期までに10億ドル規模に達するとの見方を示しています。

政府機関向け売上の鈍化

一方で、政府機関向けの売上は前年同期比12%増の3億800万ドルにとどまり、市場予想を下回りました。しかし、カープ氏は今後の引き合いの増加に期待を寄せています。

イスラエルへの支援と広告活動

パランティアはイスラエルを支援しており、戦場管理ソフトウェアなどを提供しています。同社はニューヨーク・タイムズ紙に、”Palantir Stands With Israel “と大きく書かれた全面広告を掲載しました。

第4四半期の見通しとS&P500への採用

第4四半期の売上高は5億9900万ドル〜6億300万ドル、調整後営業利益は1億8,400万ドル〜1億8,800万ドルと予想されており、コンセンサス予想の1億7,700万ドルを上回っています。同社はこの四半期もGAAPベースの黒字を見込んでいます。

カープ氏は、GAAPベースで4四半期連続の黒字を達成したことで、パランティアはS&P500種株価指数に採用される資格を得たと書簡で述べています。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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