アリスタネットワークス(ANET)の株価が高騰しています。10月31日の終値は14%高の200.37ドルでした。10月30日に発表された9月期決算が好調だったほか、モルガン・スタンレーのアナリストが、AIを活用したデータセンター構築で同社が大きく成長すると強気の見方を示したことも株価を押し上げた理由となっています。
9月期決算と株価の動向
同社の9月期決算は売上高と利益ともにアナリストの予想を上回りました。また、12月決算についてもアナリスト予想を上回る明るい見通しが示されました。
これを受けて31日の市場でアリスタは急上昇。この1年間で最高値で引け、年初来では65%上昇しています。
モルガン・スタンレーのアナリストが見たアリスタの魅力
モルガン・スタンレーのアナリスト、メタ・マーシャル氏は30日、アリスタの格付けを「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げました。目標株価も185ドルから220ドルに引き上げています。
同氏は、アリスタが「250億ドル規模のAIネットワーキング市場」をうまく活用する最良の選択であると評価しています。
イーサネット・ネットワーキングのデータセンターでの採用が進み、マイクロソフト(MSFT)とメタ・プラットフォームズ(META)は同社の最大の顧客となり、直近の会計年度では合わせて売上の40%以上を占めています。
競合するネットワーク規格であるインフィニバンドに取って代わることで、アリスタが大きな利益を上げると同氏は見ています。
アリスタは、ネットワーキングにおけるAI構築を実現する最良の方法であり、それを考慮すれば、顧客集中や評価に関する懸念は過去のものであると考えている。
と同氏はリサーチノートに書いています。
アリスタの強力な顧客基盤と将来の成長
マーシャル氏は、アリスタのAIネットワーキング・ハードウェアの売上が2027年までに年複利19%で成長すると予測しています。また、マイクロソフトやメタ・プラットフォームズなど、大手クラウドプロバイダーとの強力な関係もアリスタの成長を支えています。
アリスタの株価と投資の魅力
アリスタの株価は割安ではないものの、限られた投資家しか利益を享受できないこの分野で、アリスタは引き続きプレミアムを獲得し続ける可能性が高いとマーシャル氏は分析しています。今後の成長が期待されるアリスタは投資家にとって魅力的な銘柄となっています。
*過去記事「アリスタ株価急騰:予想外のQ2業績と強気の見通し」