半導体製造大手のインテル(INTC)が12月期の業績見通しを発表し、好調な業績とファウンドリー事業の新規顧客契約が明らかとなりました。その結果、株価は急騰し、投資家の間で大きな話題となっています。
パイパー・サンドラーのアナリスト、ハーシュ・クマール氏はこのインテルの決算発表を受け、投資家は他の半導体メーカーの業績にも注目すべきだと指摘しています。
エヌビディア、AMD、オン・セミの展望
エヌビディア(NVDA)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD)、そしてオン・セミコンダクター (ON)は、インテルの前向きなコメントの恩恵を受ける可能性が高いとクマール氏は言います。
特に、インテルの消費者向けおよび企業向けPCに関するコメントは、AMDのビジネスにとって非常に有利。クマール氏によれば、PC市場全体が正常化の兆しを見せており、これはAMDにとって大きなチャンスとなり得るとのことです。
AIチップ市場の拡大
また、インテルはAIチップの需要が高まっていることを伝え、特にGaudi AI製品の供給が追いつかない状況となっています。この受注増加は、エヌビディアやAMDといったAI半導体製品の大手メーカーにとってもプラス材料となるとクマール氏は見ています。
自動車市場との関連
さらに、インテルとテキサス・インスツルメンツ(TXN)の双方から、自動車市場への強い需要が伝えられています。このニュースは、自動車関連のビジネスが多いオン・セミにとっても良い兆しと言えるとクマール氏は考えています。
株価の見通し
クマール氏は、エヌビディアの目標株価を620ドル、AMD150ドル、オン・セミ135ドルとしています。現在の株価から見ると、エヌビディアで53%、AMD56%、オン・セミ62%の上昇の可能性があること示唆する株価となっており、3銘柄ともに今後大幅な株価上昇が期待されると見ています。