アルファベットの四半期業績分析:なぜ株価が9.5%下落したのか?

前日に9月期決算を発表したグーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL)の株価は10月25日、9.5%の大きな下落を経験しました。驚くことに、これは四半期業績が予想を上回ったにもかかわらずのことです。本記事では、その原因と今後の見通しを深掘りします。

クラウド・コンピューティング事業の減速

ウォール街の予想を少し下回ったクラウド・コンピューティング事業部門が、アルファベットの株価下落の大きな要因と目されています。具体的には、グーグル・クラウドの売上は84億ドルで、22%増加しましたが、ストリート予想の86億ドルには届かず、前四半期の28%から減速しました。

他の事業部門の業績

  • 広告収入: 予想を上回る596億ドル。
  • YouTube広告収入: 予想の78億ドルに対し、80億ドルを記録。
  • 売上高: 予想の760億ドルを上回る766億9000万ドル。

これらの成果をもってしても、クラウド事業の低迷が影響した形です。

業界の動向

アルファベットとは対照的に、マイクロソフト(MSFT)のAzureクラウド事業は予想以上の伸びを見せています。これは、競合との比較においてアルファベットの弱さを浮き彫りにしている可能性があります。「Azureが28%の成長を記録!マイクロソフトの2023年Q3決算の詳細

CFOからのコメント

ルース・ポラットCFOは、クラウド事業の成績が「顧客の最適化努力の影響」を受けているとコメントしています。

今後の展望

12月期のアナリストのコンセンサス予想は売上高849億ドル、一株当たり利益の予想は1.63ドルとなっており、アルファベットの今後の動向が注目されます。

まとめ

アルファベットの株価は、決算発表前までは今年1年で50%を超える上昇を見せていました。しかし、四半期業績の一部での予想を下回る結果が、株価に影響を与えている様子。今後の動向について、引き続き注目していきたいと思います。

*過去記事 アルファベット GOOGL

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