インテル( INTC)が、新資金調達のためプログラマブル・チップ部門の新規株式公開(IPO)を計画していることが明らかになりました。市場の専門家たちは、この動きによってインテルがエヌビディア(NVDA)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)といった競合他社との競争に必要な資金を確保できると予想しています。
プログラマブル・ソリューション・グループのIPO
2~3年以内に実施が予想されるプログラマブル・ソリューション・グループ(PSG)のIPOは、部門の業績を向上させ、外部からの投資を引き付け、インテルの財務を強化する可能性があります。
オッペンハイマーのアナリスト、リック・シェーファー氏は、PSG部門の価値を年間売上高20億ドルを基準に約160億ドルと評価しています。
FPGAチップの注目
PSG部門は、特にフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)チップの製造で知られています。これらのチップは再プログラム可能で、特定のタスクに最適化することができ、防衛や通信など、多様な業界で採用されています。
インテルとAI
CEOのパット・ゲルシンガー氏は、受託チップ製造事業の拡大に向けた取り組みを進めています。しかし、エヌビディアやAMDといったライバルと競り合うためには、AIチップ開発にも資金が必要です。PSG部門のIPOは、その資金調達の一助となると期待されています。
役員の異動とAIへの期待
サンドラ・リベラ氏が、データセンター・AIグループのジェネラル・マネージャーからPSG部門の責任者に異動するというニュースも興味深いものです。エヌビディアのAIチップの脅威に対抗するため、リベラ氏の後任には、AI技術に精通した幹部が期待されています。
さいごに
インテルがPSG部門のIPOで新たな資金を調達することで、AI技術への投資が加速される可能性が高まっています。これにより、インテルはエヌビディアやAMDといった競合他社に対抗し、テクノロジー業界でのリーダーシップを維持、拡大するチャンスを得ることができると思われます。