近年、クラウドコンピューティング市場が急速に進化していますが、その背後には、生成AIの浸透が見られます。特に、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)は、この領域でのリーダーとして注目されています。
TDカウエンのクラウド関連の調査
9月25日、TDカウエンのテクノロジー・アナリスト・チームは、680人の米国テクノロジー顧客から得た最新の年次調査結果を明らかにしました。この調査で明らかになったことは以下の通りです:
- 76%の回答者は、2023年末までにクラウドのコスト効率化プログラムを完了する予定である。
- AIの推論やトレーニングが、クラウドの最優先事項であり、75%の調査参加者が今後3年以内に生成AIプロジェクトへの投資を考えている。
カウエンによると、生成AIのワークロードの上位には、ソフトウェア開発、マーケティング、製品管理、カスタマーサービスなどが挙げられているそうです。
TDカウエンの3社の格付けと目標株価
(クラウド・コンピューティングの)コスト削減サイクルが、急成長するAI世代に道を開く。(顧客の回答は)AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)、(マイクロソフトの)Azure、GCP(グーグル・クラウド・プラットフォーム)に肯定的だった。
と調査の結果を評価したカウエンのチームは、3社に対する「アウトパフォーム」の格付けを再確認しました。
またカウエンは目標株価をアマゾン165ドル、マイクロソフト390ドル、アルファベット150ドルに設定しました。9月25日の終値から見るとアマゾン28%、マイクロソフト23%、アルファベット15%の上昇余地があることになります。
アマゾンの展望
アナリストのジョン・ブラックレッジ氏は、AWSの成長率は、今年後半から2024年に向けて上昇すると予想しています。さらに、アマゾンは自社製のカスタムメイドAIチップ・ソリューションにより、より多くのビジネスを獲得できるはずだと同氏は指摘しています。
グーグルとマイクロソフトの展望
ブラックレッジ氏はまた、グーグルのAIソリューションやツールが豊富であることから、AIトレンドの恩恵を受けるだろうと予測。
また、マイクロソフトのAzure部門がカウエンの調査回答者のクラウドプロバイダー第1位の座を維持していることから、マイクロソフトの業績も好調に推移するとの見通しを示しました。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN マイクロソフト MSFT アルファベット GOOGL