マイクロソフト(MSFT)の人工知能向けクラウドコンピューティング・サービスは、当初の予想よりも収益性が高いかもしれない、とバーンスタインのアナリストが評価しています。
9月19日、アナリストのマーク・モアードラー氏は、マイクロソフト株の「アウトパフォーム」の格付けを再確認し、目標株価を398ドルから400ドルにわずかに引き上げました。
マイクロソフトは、顧客がデータとAIを収益化できるよう、生成AI製品、プラットフォーム・ソフトウェア、デザイン・アーキテクチャの構築で先頭に躍り出た。彼らはGPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)/AIスーパーコンピュータに積極的に投資し、旺盛な需要に応えている。
とモアードラー氏は高く評価しています。
同アナリストは、マイクロソフトのようなクラウドコンピューティング・ベンダーが、エヌビディア(NVDA)のA100 GPU1台から1時間あたり約1.5ドル、1カ月でおよそ1000ドルの収益を上げることができると見積もっています。財務モデルを実行した結果、ソフトウェアやサービスを追加することなく、GPUレンタル事業だけで42%の粗利益率を生み出すことができることを同氏は確認したそうです。
「生成AIがAzureのマージンに与えるマイナスの影響は予想よりも小さい」と同氏はコメントしています。
同氏はまた、マイクロソフトがより利益率の高いテクノロジー(事前構築されたAIモデルやその他のAIサービスなど)を追加することで、売上と利益率をより高めることができると見ています。
マイクロソフト自身も、AIの見通しについては楽観的です。今月初め、マイクロソフトのエイミー・フッドCFO(最高財務責任者)は、同社のAIツール群の売上高が100億ドルに達するのは、同社の歴史上どのソフトウェア事業よりも早いという事前予測を確認しました。
*過去記事 マイクロソフト MSFT