アマゾン(AMZN)は近年、業界を変革し続ける巨人としての地位を確立しており、その力強い動きはヘルスケア分野でも感じられます。ウォール街の強気派によれば、アマゾンの新しいリーダーシップはこの分野での大きな売上成長をもたらす可能性があるとの見方が強まっています。
アマゾンの新たな取締役、ブラッド・スミス氏
9月13日に公表された有価証券報告書によれば、アマゾンは ブラッド・スミス氏 を取締役に任命しました。スミス氏は以前、ビジネスソフトウェア会社インテュイット(INTU)のCEOを務めており、2022年9月からは医療保険会社ヒューマナ(HUM)の取締役を務めています。この経歴が示すように、同氏はヘルスケア分野における深い知見と経験を持っています。
ヘルスケア分野での進展: アナリストの見解
DA ダビッドソンのアナリストであるトム・フォルテ氏は14日付けのレポートで、スミス氏の任命がアマゾンのヘルスケア分野でのさらなる進展を示唆していると指摘しました。同氏はスミス氏のインテュイットでの経歴がアマゾンにとって大きな利点となると強調しています。
フォルテ氏は以下のように述べています。
彼がインテュイット社に長く在籍していたことから、アマゾンは、ヘルスケアに関する彼の差別化された視点を高く評価する可能性がある。これはテクノロジーの才覚に重点を置くことで、ヘルスケアの機会を利用しようとするアマゾンの考えと一致する可能性が高い。
アマゾン株価の見通し
フォルテ氏はアマゾンを買い、目標株価は150ドルと評価しています。同氏によれば、薬局での取り組み、アマゾン・ウェブ・サービスのヘルスケア関連企業との提携、プライマリ・ケアにおける初期段階での取り組みなどが主導し、同社がヘルスケアを通じて「2026年に100ベーシスポイントの増収」を実現できる可能性は10%以上あるとのことです。
アマゾン薬局: 新しい薬局ケアモデルへの関与
アマゾン薬局は最近、カリフォルニア州のブルーシールドと協力して新しい薬局ケアモデルを発表しました。この提携により、アマゾン薬局は顧客に対して在宅薬の配達を提供し、オンタイムデリバリーや24時間体制の臨床ケアへのアクセスなどを通じてより良い健康アウトカムをサポートしています。
アマゾン株の最新動向
アマゾンの株価はこの1年で73%上昇し、S&P500の中でも「買い」評価率が最も高い15銘柄の1つに位置づけられています。直近1ヶ月では9%あまり上昇しており、株価は好調です。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN