5日連続安のエヌビディアの株価:今すぐ知っておくべき4つの要因

エヌビディア(NVDA)の株価が5営業日連続安と、このところ冴えません。9月12日も前日比0.68%安の448.7ドルとなり、5日間で株価は7.58%減少しました。5日連続安は昨年12月20日に記録して以来となります。

年初来で207%の上昇とこれまで素晴らしいパフォーマンスを見せてきたエヌビディア株ですが、ここのところの停滞にはいくつかの要因があるようです。

利益確定の動き

ひとつは、投資家が利益の確定に動いている可能性です。エヌビディアの株価は、8月31日に記録した493.55ドルの終値以来、おおかたのところ下降線をたどっています。2023年に大きく上昇したことを考えると、投資家が今、利益確定に動くのも理解できるところです。同様の傾向は、エヌビディアが8月に決算を発表した後にも見られました。大化けした数字を受け、当初は株価が急騰しましたが、トレーダーが好材料に乗じて売ったため、最終的には下げてしまいました。

債券利回りの影響

債券利回りの問題もあります。来週の米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ決定を前に、投資家が金利の先行きに対する予想を転換させたため、債券利回りは上昇しています。リスクのない国債の利回りが高くなると、高成長株のようなリスクの高い投資への需要が減退するため、エヌビディアのようなハイテク株はその影響を受けやすくなります。ベンチマークである10年物米国債利回りは12日に4.29%まで上昇し、エヌビディアの株価が頂点に達した8月31日の4.11%から上昇しています。

中国市場に関する懸念

さらに、エヌビディアにとって依然として重要な市場である中国に対する懸念もあります。アップル(AAPL)の株価は先週下落し、ハイテク・セクター全体の足を引っ張りました。中国が政府職員のiPhoneを禁止したとの報道があり、投資家は北京による禁止措置が拡大するのではないかとの懸念を強めたからです。エヌビディアは中国市場に大きく依存しているため、このようなリスクオフの動きの影響を受けていると思われます。

インサイダーの株式売却

インサイダーの株式売却による影響も見逃せません。9月11日遅くに提出された書類によると、エヌビディアのジェンセン・フアンCEOは今月、さらに株式を売却しました。これらの売却は、数ヶ月前から予定されていた取引計画に基づくものですが、これが売り圧力を増加させていると考えられます。

まとめ

このように短期的には軟調な株価の動向ですが、長期的な観点に立てば、将来展望は明るいままです。エヌビディア株には将来を楽観視できる多くの材料があり、ウォール街は好意的な見方を続けています。

ファクトセットが調査した約50人のアナリストの平均格付けは「買い」で、平均目標株価は650ドル近くと、現在の水準から45%の上昇の余地ありと見られています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG