8月31日に終了した会計年度第1四半期の決算発表を行なったオラクル(ORCL)の株価が急落しています。決算発表後の9月11日の時間外取引で株価は9%下落しました。
Q1業績ハイライト
第1四半期の売上高は124億5000万ドルで、ほぼコンセンサス通り、前年同期比9%増、為替調整後では8%増となりました。同社の事前のガイダンスでは、恒常為替レートベースで8%から10%の成長を見込んでいました。
調整後の利益は1株当たり1.19ドルで、ウォール街のコンセンサス予想である1.15ドルを4セント上回り、ガイダンスのレンジである1.12ドル〜1.16ドルも上回りました。
一般に公正妥当と認められた会計原則では、当四半期の利益は1株当たり86セントとなります。
特にクラウド部門は強力な成長を示しました。オラクルのクラウド売上高は前年同期比30%増の46億ドルを記録しました。内訳はクラウドアプリケーション売上高が17%増の31億ドル、クラウドインフラ売上高が66%増の15億ドルでした。
大企業向けのエンタープライズ・ソフトウェアであるFusion Cloud ERPは21%増の8億ドル、中小企業向けの同様のソフトウェアであるNetSuite Cloud ERPは21%増の7億ドルでした。
Q2の見込み
オラクルの株価は決算発表後に5%近く下落していましたが、決算説明会でサフラ・キャッツ最高経営責任者(CEO)が今四半期の見通しを明らかにした後下落幅が大きくなり、9%安となりました。
アナリストとの電話会議でキャッツ氏は、売上高が5%〜7%の増加、つまり128億9000万ドル〜131億3000万ドルで、第2四半期の利益は1株当たり1.30ドルから1.34ドルになるとの見込みを示しました。
ファクトセットが調査したアナリストの予想では、売上高は132億8000万ドルで、1株当たり利益は1.34ドルとなっていました。