調査会社ファクトセットが9月8日に発表したレポートによると、今年の第2四半期決算説明会では、2010年以降のいずれの時点よりも多くのS&P500企業がAIについて言及しています。そして驚くべきことに、AIについて言及した企業の株価は、言及しなかった企業よりも優れたパフォーマンスを示しています。
具体的には、AIに関連する話題を取り上げた企業の株価は6月30日以降平均で0.8%下落したものの、昨年12月31日以降で見ると、13.3%上昇しています。これに対して、AIを取り上げなかった企業は、6月末から2.3%下落し、昨年末からわずか1.5%しか上昇していないという状況です。
この現象は、テクノロジーの巨人たちである「マグニフィセント・セブン」(アルファベット、アマゾン、アップル、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、エヌビディア、テスラ)を除外しても見られます。ファクトセットのシニア業績アナリスト、ジョン・バターズ氏は、AIを取り上げたS&P500企業が、AIを取り上げなかった企業よりも平均して良いパフォーマンスを示しているとレポートで指摘しています。