エヌビディア（NVDA）が発表した8〜10月期決算の売上高が160億ドルあまりになるという見通しがウォール街を驚かせています。四半期が始まって1ヶ月も経っていない段階でこのような数字を示すことができることにアナリストたちは衝撃を受けたようです。
160億ドルという四半期の売上は、23日に発表された第2四半期以前に同社の最高の記録だったものの約2倍になります。さらに驚くべきことは、将来、売上が160億ドルを超える可能性があることです。
コレット・クレス最高財務責任者（CFO）は、売上高ガイダンスがエヌビディアのピークを示すものであるかどうか尋ねられた際、同社は「非常に大きな需要」を見ており、2024年まで非常に強力な受注を見通すことができると答えています。
企業が自社の効率化や製品ラインナップの強化のためにAIの活用に本腰を入れるにつれ、AIアプリケーションを構成する大規模な言語モデルの学習に必要な大量のデータを処理するために、アクセラレーテッド・コンピューティングを導入したデータセンターの再構築が進んでいます。高速化されたコンピューティングは、既存のデータに基づいて答えを推測する推論にも役立ちます。
「アクセラレーテッド・コンピューティングとAIがあらゆる企業にとって非常に重要になる日がいつか来ることは分かっていた。」とクレス氏は語っていますが、エヌビディアの数十年にわたるアクセラレーテッド・コンピューティングへの取り組みが大きく実を結び、同社の売上を急拡大させています。
参考記事「アクセラレーテッド コンピューティングとは？」
およそ1兆ドル相当のデータセンターがあり、おそらく毎年4分の1兆ドルの資本支出があると、ジェンセン・フアン最高経営責任者（CEO）は決算説明会で述べています。
「世界中のデータセンターがその資本支出を、今日のコンピューティングの2つの最も重要なトレンドであるアクセラレーテッド・コンピューティングと生成AIに集中させていることがわかります。これは近い将来のことではありません。これは長期的な業界の転換期であり、この2つのプラットフォームの転換が同時に起こっているのです。」とフアン氏は現在の状況を分析しています。
＊過去記事はこちら エヌビディアNVDA