エヌビディアを逃したあなたへ:AIチップの次なる大型銘柄を紹介!

最近、AIが株式市場のキーワードとして注目され、中でもエヌビディア(NVDA)が大きな話題となっています。しかしこの急成長する市場で、エヌビディアだけが注目されるべき銘柄ではありません。AIチップのブームに乗るなら、ブロードコム(AVGO)も見逃せません。

ブロードコムは、半導体セクターではエヌビディアやインテル(INTC)のような知名度はないかもしれませんが、過去 10 年間で 2,000% 以上上昇し、一貫して勝ち続けています。

ブロードコムの強み

ブロードコムは、ワイヤレスおよびブロードバンド通信業界、産業用および車載用のネットワークチップを専門としています。同社のチップは、スマートフォン、ルーター、サーバー、スイッチ、その他の電子機器など、幅広い機器で使用されています。

エヌビディアほどAIに関与していないにしても、こうした分野の需要増加から恩恵を受けるポジションにブロードコムはいます。

ホック・タン最高経営責任者(CEO)は直近の決算説明会で、生成AI関連の機会からの売上が、2022会計年度には半導体ソリューション事業(同社の総売上の大半を占める)の10%だったのが、現在では同事業の15%に拡大していることを明らかにしました。そして、生成AIは来年、半導体の売上の25%を占めると予想しています。また、生成AIからの四半期の売上は2023年初めから年末にかけて倍増し、第3四半期には10億ドルを超える見込みだとも述べました。

タン氏は、イーサネットスイッチチップであるTomahawk 5や、AIネットワーク向けの最高性能ファブリックを実現し、大規模AIモデルの学習と推論を市場のどの製品よりも高速に行うことができるとしている新しいJericho3-AIチップなど、同社のAIに焦点を当てたいくつかの製品について期待しています。

ブロードコム のネットワーキングの売上は第 2 四半期に 20%増加し、第 3 四半期も AI 需要もあって 20%の成長を見込んでいます。

高い利益率と手頃な値段が魅力

ブロードコムは、同業他社の多くとは異なり、供給過剰と PC やゲーム向けの需要減退による価格下落という業界の厳しい局面で売上成長を続けています。第2 四半期の売上高は 8%増を記録しました。

同社の競争上の優位性は、利益率の高さにも表れています。直近の四半期では、業界全体が低迷し、ブロードコムの成長も伸び悩んでいるにもかかわらず、営業利益率は 46%、調整後のEBITDA (金利、税金、減価償却費、償却費控除前利益)利益率は 65% を記録しました。これは、同社が価格決定力を持ち、価格が高くても顧客が同社のチップを購入していることを明確に示しています。

さらに同社を魅力的にしているのは、株価が手頃な価格であることです。現在、株価はPER 26 倍で取引されており、配当利回りは2.2%になっています。AIがらみで今後売上が伸びることを考えるとお買い得です。

まとめ

AIチップの市場は、今後もその成長を続けると予想されています。エヌビディアに投資するチャンスを逃したとしても、ブロードコムのような魅力的な銘柄がまだまだ存在します。

*過去記事「生成AIが促進するカスタム半導体市場の急成長:ブロードコムとマーベルに注目

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