今日、我々が目の当たりにしている人工知能(AI)の進歩は目覚ましいものがあります。この先進技術のエコシステムを支える役割で注目されるのがアリスタネットワークス(ANET)です。
エクサンBNPパリバのアナリスト、カール・アッカーマン氏は7月20日、アリスタ株に「買い」と「トップピック」の評価を与えました。同氏の設定した目標株価210ドルは、直近の水準から19%の上昇の余地がることを意味します。
アッカーマン氏はリサーチノートで「アリスタはハイパースケーラーや大企業向けの高速ネットワークで市場をリードしている」と評価しています。
この評価の背景には、アリスタがネットワーク・インフラストラクチャを提供している顧客にクラウド大手が含まれていることがあります。特に、マイクロソフト(MSFT)とメタ・プラットフォームズ(META)からはすでに売上の半分近くを得ています。
生成AIアプリケーションに取り組む企業は、高性能なデータセンターを構築する必要があります。これらのデータセンターでは膨大な計算力が必要となりますが、同時に各パーツが通信する手段、つまりネットワークも重要となります。ここにアリスタの役割が現れます。
アッカーマン氏によれば、アリスタは2025年までに年間18%の複利成長率を達成することができ、一株当たりの利益も2023年の6ドル台から2025年には8ドルを超えると予測されています。この予想は、一般的な市場予測(ストリート・コンセンサス)を約1ドル上回っています。
とりわけ注目すべきは、データセンター・スイッチ市場の成長潜在性です。同市場は2025年までに年間34%の複利成長率を達成すると予測されています。
AIとデータセンターネットワーキングが交差する点で、アリスタはその成長潜在性をより一層引き立てています。これらの要素を踏まえると、アリスタ株への投資を検討する価値は大いにあると言えます。
*過去記事「アリスタネットワークス株暴落:今が買い時?AIが転機に」