マイクロソフト(MSFT)が人工知能(AI)機能を搭載した「Microsoft 365 Copilot」を主力ソフト「マイクロソフト365」に追加すると発表しました。これにより、ユーザーはMicrosoft Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsの各アプリケーションでの作業効率を大幅に向上させることが可能となります。
Microsoft 365 Copilotの新機能と価格
Copilotは、Wordでの創造性を飛躍的に高め、Excelでのデータ分析、PowerPointでのプレゼンテーションデザイン、Outlookの受信トレイのトリアージ、Teamsでの会議要約など、企業のビジネスフローを劇的に改善します。法人顧客向けには1ユーザーあたり月額30ドルで提供されるとのことです。
さらに、企業顧客向けにはスタンドアローンのチャットボットアプリ「Bing Chat Enterprise」も月額5ドルで提供されます。
市場の反応
バーンスタインのアナリストであるMark Moerdler氏は、365 Copilotの価格が予想よりも高いと指摘しました。特定の顧客が使用しているMicrosoft 365のバージョンにもよりますが、53%から240%の値上げになるとのことです。
一方で、ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は、今回の価格発表はマイクロソフトのクラウドAI市場に対する強気の姿勢を示しており、早ければ2025年までにクラウドの年間売上を20%押し上げる可能性があると見ています。
また、シティのアナリスト、タイラー・ラドケ氏も、価格設定は月額5ドルから20ドルという自身の予測を大きく上回ると書いています。「一般的な利用が可能になるのは、まだ何ヶ月も先のことだろうが、我々は、これは段階的にプラスになると見ている」と同氏は述べています。
今回の発表を受けマイクロソフトの株価は7月18日の市場で上昇、終値は3.98%高の359.49ドルとなっています。
*過去記事 マイクロソフト MSFT