ASML売上見通しを上方修正、しかしCEOは警鐘を鳴らす

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディング(ASML)は7月19日、第2四半期決算を発表しました。半導体業界の回復遅延を警告しながらも、年間売上げ見通しを引き上げています。

ASMLはオランダの企業で、半導体製造に欠かせない「リソグラフィ」装置を供給しています。その顧客には、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM)、サムスン電子、インテル(INTC)など、世界の主要な半導体製造企業が名前を連ねています。

2023年第2四半期のASMLの純利益は19億4000万ユーロ(約21億8000万ドル)で、前年同期の14億1000万ユーロから大幅に増加しました。また、四半期純売上高も同様に増加し、69億ユーロで前年の54億3000万ユーロから上昇しました。

しかし、ASMLのピーター・ウェンニンクCEOは、今後のマクロ経済環境について不透明感を示しています。「現在、さまざまな市場セグメントにおいて、当社の顧客はマクロ経済の不確実性が続いているため、より慎重になっている。また、回復の傾斜の形もまだ不透明だ」と同氏は述べました。

それでも、ASMLは2023年第3四半期の売上高を65億ユーロから70億ユーロ、売上総利益率を約50%と予測しています。さらに、2023年全体での売上高を2022年比で30%増を見込むとし、前回のガイダンスである25%増を上方修正しました。

*過去記事「AI成長株7選!これからの投資で狙うべき企業とは?

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