2023年7月、アマゾン(AMZN)の株価は、ウォール街のアナリストたちからの強い支持を受けて上昇しています。これは、アマゾンのプライムデーという年次イベントが絶大な成功を収めた結果、株式市場の信頼を勝ち取ったからです。今回の記事では、その詳細について解説します。
アマゾンのプライムデー:記録的な成功
今年のアマゾンのプライムデーでは、全世界のプライム会員が2日間で3億7500万点以上の商品を購入。7月11日は「会社史上最大の売上日」となりました。これが引き金となり、多くのアナリストがアマゾンのeコマース事業に対する自信を新たにしました。
ウォール街のアナリストから見たアマゾンの成果
シティのアナリスト、ロナルド・ジョシー氏は、アマゾンの年次プライムデーイベントから得られた比較的良好な結果に基づき、アマゾンのEコマースビジネスへの自信を深めていると述べました。同氏はアマゾンの目標株価を145ドルに設定しています。さらに、「Buy With Prime」オプションが、ショッピングイベントへのコンバージョンを高めるのに役立ったと述べています。
アマゾン株価の上昇とアナリストたちの反応
ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、アマゾンの株価は7月14日に一時1.1%上昇して、135.82ドルとなり、2022年9月以来の高値を記録しました。この価格は、今年に入ってからの上昇率が62%に達したことを示しています。
ベアードのアナリスト、コリン・セバスチャン氏は、アマゾンの目標株価を130ドルから150ドルに引き上げ、「アウトパフォーム」の格付けを維持しました。さらに第3四半期の連結売上高予想を20億ドル引き上げています。
「ASP(平均販売価格)は、より積極的なプロモーション(今年はサプライチェーンの問題が少なかった)により少し下がるかもしれないが、それでも2日間で2桁の数量増があったと思われる」と同氏はのべています。
BofA証券のアナリスト、ジャスティン・ポスト氏はアマゾンの格付けを「買い」とし、目標株価を154ドルに設定しました。同氏は消費者が掘り出し物を求めて買い物をするという状況を予測し、それによりアマゾンが好調な業績を上げると予想しています。
「好調な販売数量の伸びは、プライム会員への新規登録が堅調であること、顧客満足度が高いこと、そしてプライム会員の継続率が高いことを示唆している」と同氏は述べています。
まとめ:アマゾンの堅調な成長の見通し
アマゾンのプライムデーが成功を収め、アナリストたちがその結果に基づき肯定的な見解を示しています。これらの要素が組み合わさり、アマゾンの株価上昇という結果を生んでいます。今後も、消費者の購買行動と市場の反応に注目していきたいと思います。