ロクとショッピファイの新提携が描く未来のショッピング体験

ストリーミングTVプラットフォームの大手企業、ロク(ROKU)がeコマースソフトウェアの巨人、ショッピファイ(SHOP)と手を組むというニュースが7月11日、発表されました。視聴者は今後、ショッピファイの加盟店からTVを通じて直接商品を購入できるようになるとのこと。この発表を受けてロクの株価は急騰、11日の終値は11.14%高の75.43ドルとなりました。

ストリーミングTVを通じたショッピング体験の進化

このパートナーシップの一環として始まるプログラムでは、視聴者はロクのリモコンで「OK」を押すだけで、広告された商品の詳細を知ることができるようになります。このプログラムの最初の広告パートナーには、メンズアパレルブランドのTrue Classics、コネクテッドローワーのErgatta、ウェルネスブランドのOllyといった会社が名前を連ねています。

このプログラムは「Roku Action Ads」というプラットフォームを利用し、消費者が広告主と直接つながることを可能にします。このプラットフォームのパートナーには、ウォルマート(WMT)やドアダッシュ(DASH)などが参加しています。

ソファからのショッピング体験:新たな可能性へ

リモコンを片手にソファから買い物をするというアイデアは新しいものではありません。2006年、ホーム・ショッピング・ネットワークは、消費者がテレビで見ているものをリモコンで購入できるサービスのテストを開始しました。

しかしながら、ショッピファイのeコマースプラットフォームは、直販ブランドを展開する多くの販売者に依存しており、それらの販売者が消費者にリーチするためにテレビ広告を購入することが多いという状況を考えれば、ロクとショッピファイの提携はストリーミングテレビを通じたショッピング体験を構築し、新たなマーケットを創出するという可能性を秘めています。

*過去記事はこちら ロク ROKU

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