7月12日にフィナンシャル・タイムズ紙が報じたところによると、半導体設計企業のアームは、早ければ9月にもニューヨークでの上場計画を進めるにあたり、アンカー投資家としてエヌビディア(NVDA)を迎える方向で交渉を進めているとのことです。このニュースは、技術界全体に大きな影響を与える可能性があり、半導体産業における最大の新規株式公開(IPO)として、注目を集めています。
エヌビディアは、ソフトバンク傘下のアームが新規株式公開をする際に、株式の販売先として協議を行なっている会社として名前があがった最新の企業であり、アームは既存のパートナーであるインテル(INTC)などとも交渉を進めていると言われています。
エヌビディアとアームの間で行われている話し合いについて詳しい情報筋によると、両社は評価額をめぐって交渉を進めていて、エヌビディアは350億ドルから400億ドルの間の評価額の株式を希望していると言われています。一方、アームは800億ドル近い評価額の株式取得を求めているとの報道もあり、評価額についてはまだ決定していない模様です。
ソフトバンクの創業者である孫正義氏は、アームのIPOが半導体企業としては過去最大規模になることを期待していると述べています。アームの評価額はまだ決まっておらず、300億ドルから700億ドルになる可能性があるとブルームバーグ・ニュースは以前報じていました。
アームの技術は世界のスマートフォンのほとんどに搭載されており、エレクトロニクス業界全体に浸透しています。AIインフラを支える技術を持つ同社株には高額の評価が期待されています。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA