ネットフリックスが新たな広告フォーマットの実験とそれをサポートする独自のテクノロジーの開発に向けて動き出したとの報道があります。ネットフリックス（NFLX）のこの新たな取り組みは、広告付きストリーミング市場におけるライバル、アマゾン・ドット・コム（AMZN）のプライムビデオに対抗するものと見られています。
ネットフリックスの広告戦略
ネットフリックス経営陣は、視聴者に対してより直接的な広告配信を計画していることがフィナンシャル・タイムズ紙により報じられました。同紙はまた、ある広告会社幹部の話として、ネットフリックスが現在広告配信に使用しているマイクロソフトの技術の契約が来年終了すると述べ、それによりネットフリックスが自社の広告プラットフォームを自由に開発できる可能性が高まると報じています。
しかし、ネットフリックスはこれらの報道に対し、「憶測に基づくもの」とコメント、具体的な内容については明らかにしていません。
アマゾン・プライムビデオとの競争
アマゾンのプライムビデオとの競争が激化する中、ネットフリックスが広告主を引き留め、新たな広告フォーマットの開発を急ピッチで進めているという報道には驚きはありません。
ネットフリックスは今年初めに広告付き配信のユーザー数が500万人近くに達したと発表しましたが、具体的な加入者数は公表していません。ウォール・ストリート・ジャーナルは、一部の広告バイヤーがネットフリックスの広告層加入者数が比較的少ないことに不満を抱いていると報じ、加入分析会社Antennaは3月時点で米国内の加入者数を100万人未満と推定しています。
まとめ
ネットフリックスの新たな広告戦略と独自広告プラットフォームの開発は、ストリーミングサービス市場の新たな競争の形を生み出す可能性があります。これにより視聴者体験はどのように変化するのか、そして広告付きストリーミング市場の競争がどう変わるのか、注目が集まります。
＊過去記事はこちら ネットフリックス NFLX