人工知能 （AI）分野のリーディングカンパニーとしての位置付けを強化したスノーフレーク（SNOW）の株価は、今週のイベント「サミット2023」でのパートナーシップの発表と、一連の革新的製品発表の影響を受け、6月28日に急騰しました。
「AIとクラウドの融合：スノーフレークが発表した新技術とパートナーシップの詳細」
株価は一時8%上昇
株価上昇の直接の引き金となったのは、アナリストによる目標株価の引き上げが相次いだことです。これを受けてスノーフレークの株価は28日の市場で一時8％上昇し株価は191.94ドルまで上昇しました。終値は3.86％高の183.85ドルでした。
特に目立ったのが、TDコーウェンのデリック・ウッド氏で、スノーフレークを「アウトパフォーム」と格付けし、目標株価を185ドルから205ドルへと大幅に引き上げました。
スノーフレークがAIの波をリード
ウッド氏は、「全体として、SNOWは生成AIの波の中で主導的な立場に立つための基盤を築いていると感じた」と述べています。
こうした評価を得た理由のひとつには、半導体製造の大手エヌビディア（NVDA）と、テクノロジーの巨人マイクロソフト（MSFT）の両社との提携が発表されたことがあります。また、シティ・リサーチのアナリスト、タイラー・ラドケ氏が「製品発表の嵐」と評した一連の新製品発表も、この強気の見通しを裏付けています。
スノーフレークの上振れの可能性
ラドケ氏は、スノーフレークが掲げる2029年度までに100億ドルという売上目標について「上振れのチャンス」があると指摘しました。同氏はスノーフレークの格付けを「買い」、目標株価を189ドルに設定しています。
平均目標株価が上昇
データ分析会社ファクトセットによると、パイパー・サンドラー、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、ベアード、米国みずほなどのアナリストも目標株価を引き上げています。その結果、平均目標株価は以前の180.22ドルから189.24ドルに上昇しています。
また、スノーフレークをカバーする44人のアナリストのうち、28人が「買い」、14人が「ホールド」、2人が「売り」としています。
＊過去記事はこちら スノーフレーク SNOW