アップル(AAPL)の上昇が話題になっています。6月28日の市場でも好調で、時価総額が初めて3兆ドルを超えるかと期待されましたが、終値は0.63%高の189.25ドルで大台にはわずかに届きませんでした。
AIと新製品の影響
このところの株価上昇の背景には、人工知能(AI)の未来への投資家の興奮と、Vision Proという待望の新製品の発表が挙げられます。このハイテクヘッドセットが新たな消費者を引きつける中で、アップルのサービス部門はこの製品とアプリケーションの拡充から追い風を受けることが期待されています。
アナリストの見解
こうした見方を支持しているのが、ウェドブッシュ証券のアナリストであり、長年、アップルに対する強気派で知られているダン・アイブス氏です。
アイブス氏は、Vision Proの価格が2025年度には劇的に安価になると予測し、より多くの消費者がアップルの複合現実ヘッドセットとともに新たな旅を始めることを予見しています。その結果、25年度のサービス部門の収入に新たな追い風が吹く可能性があります。
アイブス氏は、App StoreとApple Musicを含むアップルのサービス部門の売上が、2024年度には1000億ドルに達すると見ています。これは、2022年度のサービス部門の売上781億ドルから大きな増加となります。
株価の再評価の可能性
さらに、アイブス氏は、アップルのサービス部門の売上の巨大な可能性が市場でさらに評価されるにつれて、アップルの株価の再評価が続くと考えています。同氏の見解では、アップルの時価総額の適正な評価額は3.5兆ドル前後であり、強気のケースでは2025年度までに4兆ドルの評価になるとのことです。
*過去記事はこちら アップル AAPL