ダン・アイブス氏のテクノロジー株予測:AI革命が導く新たなハイテク強気相場

ウェドブッシュ証券の著名なテクノロジー株アナリスト、ダン・アイブス氏が新たな見解を発表しました。ウォール街で最も一貫して強気なアナリストの一人である同氏は、テクノロジー株が今年の下半期にさらに12%から15%上昇すると予測しました。その見通しは、人工知能(AI)の力とクラウド関連支出の増加を元にしています。

AIとクラウドがテクノロジー株の未来を明るくする

アイブス氏は、今年に入り、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが続き、マクロ経済環境に対する懸念が広がり、企業向け、消費者向けテクノロジー製品の需要が軟化する中、ハイテク株に対するセンチメントは「極めてネガティブ」だったと指摘しました。しかしながら、人工知能(AI)の力とハイテク・メガキャップの強さが逆風を打破しました。

同氏は、ハイテク株にはここから上昇する余地が十分にあると見ています。「投資家が8000億ドル規模のAI投資の波が目前に迫っていることの影響をさらに消化するにつれて」、ソフトウェア株とチップ株が牽引する下期のハイテク株上昇を牽引することを予測しています。

AIとクラウド投資: 未来のテクノロジー株の勝者

アイブズ氏が業界関係者に取材したところでは、企業向け支出は持ちこたえており、特にクラウド関連支出が好調だということです。「このAIゴールドラッシュの第2、第3、第4の派生型は、ハイテク業界にとってまだ始まったばかりだ」と同氏は述べ、現在の状況は1999年型のバブルというよりも、1995年のインターネット初期の進化のようなものだと考えています。

さらにアイブス氏は、2023年の約1%から、2024年にはIT予算全体の8%から10%をAIが占めるようになると予測しています。こうした動きから恩恵を受け、勝者となるテクノロジー銘柄として同氏は以下の企業の名前をあげています。

エヌビディア(NVDA)、マイクロソフト(MSFT)、オラクル(ORCL)、アマゾン (AMZN)、セールスフォース(CRM)、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)、モンゴDB(MDB)、アップル(AAPL)、IBM(IBM)、メタ・プラットフォームズ(META)、アドビ(ADBE)、スノーフレーク(SNOW)、シースリー・エーアイ(AI)。

AI革命が導く新たなハイテク強気相場

「ベア派はハイテク企業のバリュエーションや不透明なマクロ環境について懸念し続けるだろうが、我々はこれが最終的に、IT支出環境の安定化と相まってAI革命に牽引され、2024年に向かう新たなハイテク強気相場の始まりだと考えている。」とアイブス氏は述べ、AI投資ブームの持続に強気の見方を示しています。

*過去記事「AIトレンドを読み解く – 決算説明会で最もAIに言及したS&P500企業

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