エヌビディア:AI市場のリーダーから世界最大の企業へ

AI時代をリードするエヌビディア(NVDA)は、今後10年以内に世界最大の企業となる可能性を秘めています。

業績と見通しが示す未来

5月末にエヌビディアが第1四半期決算を発表した際、同社の業績と見通しが市場に衝撃を与えました。アナリストの平均予想は、第2四半期に約71億5000万ドルの売上高を見込んでいましたが、人工知能(AI)の需要急増を受け、同社は110億ドルの売上高を見込んでいることを明らかにしました。これにより、エヌビディアの株価は大幅に上昇し、AI関連企業やハイテクセクター全体に強気の動きを促しています。

AI市場における大手供給者

グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)と高速処理システムのリーディング・プロバイダーとして、エヌビディアはAIの台頭と連動した巨大な需要カタリストを享受しています。同社は、データセンターを通じて高度な人工知能アプリケーションを実行するための重要なハードウェアを提供する立場にあるだけでなく、独自のAI計算サービスやソフトウェアも提供しています。

エヌビディアのDGX Cloudサービスは、AIソフトウェア、AIフレームワーク、事前学習済みモデルへのアクセスを提供し、エヌビディア AI Foundationsパッケージは、大規模な言語モデルの構築(エヌビディア NeMo)、生成的な画像やビデオの作成(エヌビディア Picasso)、ライフサイエンスアプリケーションの構築(エヌビディア BioNeMo)といったさまざまなAIシステムの開発と運用を支援します。

AI-as-a-service(AIaaS):エヌビディアの新たな競争力

エヌビディアは、AI-as-a-service(AIaaS)ビジネスの先駆者として、ビジネスの変革を目指しています。調整後の売上総利益率が70%になるようにと、同社は次期の指針を示しています。AIaaSの展開が成功すれば、エヌビディアはさらに収益性を高めることができます。

世界第2位の企業であるマイクロソフト(MSFT)は、サブスクリプション型の収益モデルが株価にどのような影響を与えるかの最良の事例と言えます。同社の株価は、過去10年間で約850%上昇し、その背景にはサブスクリプションベースのクラウド・インフラストラクチャ・サービスビジネスの構築があります。

AIaaSが成功すれば、エヌビディアの利益率が大幅に向上し、投資家が同社にさらに大きな評価プレミアムを付与する可能性があります。

AIモデルは、より多くの関連する貴重なデータを使って訓練されることで、より効果的で有能になります。エヌビディアは、AIaaS提供の初期リーダーとしての地位を確立することで、膨大な量の貴重なデータを生成し、自社の人工知能能力の情報提供と改善に役立てることができます。

その結果、ネットワーク効果と好循環が生まれ、AIサービスにおける初期のリーダーシップが、競合他社が破壊することが困難な長期的な競争力に変わる可能性があります。

世界最大の企業への可能性

時価総額約1兆ドルで現在世界第6位であるエヌビディアには次の世界最大企業となる可能性があります。現在、その座に君臨しているのは、時価総額約2.9兆ドルのアップルです。今後10年以内に、エヌビディアがその座を奪うかどうかは不明ですが、可能性は確実に存在します。

まとめ

エヌビディアの先進的なプロセッサ技術とAIaaS戦略により、AI市場をリードする未来が見えてきます。世界最大の企業への道を切り開くエヌビディアから目を離すことはできません。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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