データマイニングと人工知能(AI)のスペシャリスト、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価は、6月7日の市場で一時11%の上昇を見せるなど乱高下を繰り広げましたが、終値は4.98%下落の14.69ドルとなりました。
パナソニックとの新たなパートナーシップ
パランティアが示した急激な株価上昇のきっかけは、同社の新たな取引であり、これは今週で3件目の大きな発表となります。ネバダ州にあるパナソニック(PCRFY)の製造施設にパランティアの「スマート工場」技術を導入するための新パートナーシップが締結されました。
このプロジェクトにより、パナソニックエナジー・ノースアメリカは、パランティアのファウンドリー技術を使用して工場をアップグレードするとともに、より効率的な自動化戦略の統合によりラインの稼働時間を延長し、不良品や無駄を削減します。
パナソニックのCIO、ジャスティン・ハーマン氏によれば、異種のデータシステムや、不正確なデータ分析につながる手作業の回避策といった課題を解決することが求められていました。ファウンドリー技術の導入により、数カ月で実用的なデータが収集でき、製造プロセス全体の無駄が削減できるようになったと述べています。
新たな複数年契約とAIプラットフォームの展開
パランティアは今週、米特殊作戦司令部と4億6300万ドル相当の新たな複数年契約を締結し、アマゾン・ウェブ・サービス上でデータ統合ソフトウェア「Foundry for Manufacturing」を開始すると発表しました。
これらの動きは、同社のCEOであるアレックス・カープ氏が先月、「当社の新しい人工知能プラットフォーム(AIP)に対する需要の深さは、前例がないほどです」と述べたことを裏付けています。
これら一連の発表はパランティアの成長戦略の一環であり、AIとデータマイニングの分野での彼らの評価額を引き上げています。しかし、市場は予測不能な要素が多いため、株価は引き続き不安定な状態が続く可能性があります。
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