株価上昇中! マイクロソフトのAI戦略が投資家を魅了

今年前半、ウォール街の注目はマイクロソフト(MSFT)が自社のAI戦略を進化させる一方で、株価も急騰しているという話題に集まっています。

今年の1月、マイクロソフトは人気の人工知能プラットフォーム「ChatGPT」のソフトウェア会社であるオープンAIへの投資を拡大することに合意。その1ヵ月後には、この技術を自社の検索エンジンBingに導入することを発表しました。

このようなAIへの注力が評価され、マイクロソフトの株価は今年に入ってから約38%急騰。ウェドブッシュのアナリストであるダン・アイブス氏をはじめとする複数の専門家たちは、株価はさらに上昇すると見ています。特にAIが同社の売上を押し上げるという見方が強まっています。

マイクロソフトはAIの軍拡競争に勝っているが、次の段階は収益化である、とアイブスは5月28日付けのリサーチノートで述べ、「ここ数週間、マイクロソフトの顧客、パートナー、現場担当者と何度も話をする中で、AIとChatGPTをクラウドに展開することによる収益化の機会は、業界全体を変革するチャンスであることがはっきりとわかってきた」と書いています。アイブス氏は目標株価を340ドルから375ドルに引き上げ、格付けはアウトパフォームのままとしました。

今月初め、マイクロソフトはチャットAPIを通じて広告を実装し、ウェブサイトやアプリがチャットをカスタマイズして広告を組み込めるようにすると発表。これにより、新たな収益源を開拓しています。

クレディ・スイスのアナリスト、サミ・バドリ氏もマイクロソフトの強気派で、アウトパフォームの格付けを維持したまま、目標株価を350ドルから420ドルに最近引き上げました。

同氏は、同社がMicrosoft Officeの価格を引き上げる可能性があると指摘しています。特に、AIとの連携によってOfficeスイートの生産性が一段と向上したことを背景に、その価格上昇が見込まれています。

以上のように、マイクロソフトはAI投資の拡大や、それによる収益化の可能性を見据えた取り組みを進めています。そしてその結果、同社の株価は急騰しているのです。今後もその動きは続くと見られており、ウォール街からの注目度はますます高まるものと見られます。

*過去記事 マイクロソフト MSFT

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