人工知能に対する楽観的な見方から引き起こされた今週のエヌビディア株の急騰は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)や台湾セミコンダクター(TSM)といった他の銘柄にも波及しています。
しかし、クラウドコンピューティング分野の最大手であるにも関わらず、アマゾン(AMZN)はこの潮流から除外されているように見えます。
企業が現在、クラウドの利用を抑制しようとする動きがあるかもしれないとの懸念、そしてマイクロソフト(MSFT)やGoogleの親会社であるアルファベット(GOOGL)など他の企業がエヌビディアのAIチップの進歩からより大きな利益を引き出す可能性があるとの見方がアマゾンの株価が伸びない主な理由です。
しかし、エバコアISI のマーク・マハニー氏率いるアナリストのチームは、アマゾンが将来的にAIから大いに恩恵を受ける可能性があると5月25日付けのメモで述べています。
彼らは、アマゾンが現在低い収益倍率で取引されているにも関わらず、そのマージンと成長率は今年後半に再び急上昇する可能性があると主張しています。エヌビディアの見解によれば、AIの需要が高まることは企業に追加のコンピューティングパワーを供給することを意味するとのことで、それがアマゾン・ウェブ・サービスの利益増大に繋がるとエバコアのチームは考えています。
エバコア ISIはアマゾンの株価を「アウトパフォーム(市場平均を上回る)」と評価し、目標株価を150ドルと設定しています。
アマゾンの株価は、5月26日の市場で4.44%上昇し、終値は120.11ドルとなっています。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN