フィンテックセクターにおける革新的な企業、アップスタート・ホールディングス(UPST)が最大40億ドルの消費者向け割賦債権の売却契約を投資会社キャッスルレイクLPと締結したとのニュースは、投資家から大いに歓迎されました。この結果、アップスタートの株価は5月15日の市場で急騰し、終値は23.61%高の20.26ドルとなっています。
アップスタートは、金融機関に対してテクノロジーを提供することにより、貸し手としてではなくパートナーとして活動しています。そのため、アップスタートのプラットフォームでのローンには、機関投資家からの資金提供が不可欠でした。しかしながら、金利上昇の影響により資金調達が難しくなり、アップスタートは自らの手で資金調達を行うことを余儀なくされました。
先週の第1四半期決算発表では、20億ドルの融資資金コミットメント獲得が発表され、これが投資家からの信頼を勝ち取り、株価は大幅に上昇しました。そして、その流れを引き継ぎキャッスルレイクとの契約が発表され、株価は再び上昇を見せました。
キャッスルレイクのスペシャルティ・ファイナンスパートナーであるJohn Lundquist氏は、「経済の不確実性が増す中で、アップスタートの使命、つまり何百万人もの米国消費者の機会を開放することを我々は支持します」と述べています。
今回の契約締結は、アップスタートの能力をさらに拡大し、プラットフォームの拡張と新たなローン提供を続けるための資金源となります。そして、キャッスルレイクのような実績のある投資会社がアップスタートとパートナーシップを結ぶことに興味を示しているという事実は、投資家にとって非常にポジティブな兆候であるといえます。
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