運用会社がアップル株を無視できない理由:その絶大な影響力と投資価値

2023年5月、ウェルズ・ファーゴのアナリストであるクリストファー・ハーベイ氏が、運用会社のアンダーパフォーマンスについて顧客向けメモで指摘しました。そのメモで同氏が挙げる要因の一つは、アップル株(AAPL)をポートフォリオに持っていないことだと言います。

アップル株が投資家にもたらす大きな利益

ハーベイ氏の調査によると、今年のアップルの貢献度は特に高く、S&P 500のトータルリターンが、アップルを含めた場合8%に対し、アップルを除いた場合は6.2%です。つまり、アップル株を保有していないポートフォリオは、相対的に低いリターンしか得られていません。

過去から現在にかけてのアップル株のインパクト

さらに、ハーベイ氏によると、アップルは2018年以降、S&P 500のトータルリターンの10分の1以上を占めています。2017年の最終日から、S&P 500のトータルリターンは69.3%であり、アップルのリターンは329.1%です。アップルを除くと、その期間のインデックスリターンは59%に減少します。これは、アップル株が株式市場において絶大な影響力を持っていることを示しています。

ハイテク株がアクティブポートフォリオにおいて果たす役割

ハーベイ氏はこのデータによって、アクティブポートフォリオにおいて、広範なハイテクがあまりにも決定的な役割を果たしていることを示唆しています。同氏は次のように述べています。「超大型株に対する懸念は依然として大きな障害であり、2023年には大型株運用会社が市場全体に遅れを取ることになる」。

アップル株の投資価値

アップルはiPhoneの販売を支えに、予想を大幅に上回る四半期決算を発表しました。他の大手ハイテク企業の上昇が比較的控えめなファンダメンタルズに依存している一方で、アップルはその強力な業績により、投資家にとって魅力的な選択肢であることを示しています。これは、アップル株への投資が依然として有効であることを示す最新の例です。

まとめ

ハーベイ氏による指摘によれば、アップル株をポートフォリオに持っていない運用会社は、アンダーパフォーマンスに苦しむ可能性が高いということです。過去から現在にかけてのアップル株のインパクトは、その株価上昇の速さや市場に与える影響力を考慮すると、無視できないものとなっています。

ハイテク株の中でも特にアップルは、アクティブポートフォリオにおいて大きな役割を果たしており、その投資価値は依然として高いと言えます。運用会社や個人投資家は、アップル株を保有することで、より良いリターンを得られる可能性があることを検討すべきです。

*過去記事はこちら アップル AAPL

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG