デジタル広告購入プラットフォームのトレードデスク(TTD)が5月10日のマーケット終了後に第1四半期決算を発表しました。四半期の業績と今後の見通しで予想を上回り、報告後の時間外取引で株価は上昇しています。
第1四半期の純利益は900万ドルで、1株当たり2セントでした。前年同期は1500万ドル、1株当たり3セントの純損失を計上していました。アナリストたちは、GAAPベースで1株当たり8セントの損失を予想していました。
調整後ベースでは、トレードデスクは前年の21セントから23セントの1株当たり利益を計上しました。アナリストは13セントの1株当たり利益を予想していました。売上高は3億1,500万ドルから3億8,300万ドルに増加しましたが、アナリストのコンセンサス予想は3億6,400万ドルとされていました。
CEOのジェフ・グリーン氏は、「当社の好調なスタートは、マーケターがオープンなインターネット上で客観的で透明性のあるデータ主導のメディアバイイングに価値を置くようになってきたことの証しです」とリリースで述べています。また、「より多くの大手マーケターが、キャンペーン活動と消費者の行動との関係をよりよく理解するために、ショッパーデータなどの新しいイノベーションを活用しています」とも述べています。
トレードデスクの株価は、10日の通常取引で1.3%上昇した後、決算発表後の時間外取引で2.6%上昇し66.66ドルで取引されています。
今後については、第2四半期について、コンセンサス予想が4億4500万ドルであったのに対し、トレードデスクの幹部は少なくとも4億5200万ドルの売上を見込んでいることを明らかにしました。また、アナリストが1億5700万ドルと予想していたのに対し、同社は約1億6000万ドルの調整後利益(金利、税金、減価償却前)を見込んでいます。
最後に、同社は最高財務責任者のLaura Blake Grayson氏が、アドテク分野以外の機会を求めて退職することを明らかにしました。財務計画・分析担当のエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるローラ・シェンケイン氏が、6月1日付で同職に就任する予定です。
トレードデスク社は引き続き業績を伸ばしており、今後も新しいイノベーションや戦略を活用して成長を続けると考えられます。その成長は、オープンインターネット上でのデータ主導のメディアバイイングへの関心の高まりを反映しています。
*過去記事はこちら トレードデスク TTD