ウェルズ・ファーゴのアナリスト、スティーブン・キャホール氏は、ウォルト・ディズニー(DIS)がストリーミング収益を大幅に改善するチャンスがあると考え、同社の株を魅力的だと評価しています。
キャホール氏は、ディズニーが「メディアにおける最高の好機」を手にしているとし、その理由として、同社のパーク以外の部門で収益不足が見られることを挙げています。ネットフリックス(NFLX)との比較から、ディズニーの成長の余地は明らかで、ネットフリックスは200億ドルの売上高と15%のマージンを誇っていますが、ディズニーの直販ビジネスのマージンはマイナス17%にとどまっています。
ディズニーは、価格設定とコスト効率の両面でストリーミングマージンを改善するチャンスがあるとキャホール氏は述べています。「Disney+の価格対ボリュームが重要であり、最近の値上げ(7.99ドル/月から10.99ドル/月)にもかかわらず、効果が高いことがわかっている」と同氏は指摘しています。
また、キャホール氏はディズニーが国内外での成長を続け、ネットフリックスと同様にアカウント共有の取り締まりを行う可能性があると予想しています。パスワード共有の取り締まりは、「事実上の値上げ」になると同氏は指摘しています。
ネットフリックスを再び参考にすると、ディズニーが「大きな営業レバレッジ」を獲得できる可能性があります。ネットフリックスは2022年に180億ドルの制作費を超える売上を上げましたが、ディズニーは50億ドルに過ぎません。
キャホール氏はディズニー株の目標価格を141ドルから147ドルに引き上げ、現在の価格から48%上昇する余地があることを示唆しています。
ディズニーは今後さらなる成長が期待されるとキャホール氏は予測し、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。今後もディズニーのストリーミング事業が拡大し、その収益構造が改善されることで、同社の株価はさらに上昇する可能性があります。
ディズニーは、ネットフリックスのような競合他社と比較しても、独自のブランドやキャラクター、IPを持っており、その強みを活かしてストリーミング事業を拡大していくことができると思われます。特に、ディズニーの子会社であるマーベルやピクサー、スター・ウォーズなどの人気コンテンツを提供することで、さらなる顧客獲得や定着率向上が期待できます。
ウォルト・ディズニーのストリーミング収益改善の好機が到来しており、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。ディズニーは、価格設定やコスト効率を改善することでストリーミング事業の収益性を高め、株価のさらなる上昇を期待できます。今後のディズニーの動向に注目していきたいところです。
*過去記事はこちら「ディズニー DIS」