AIブームに乗るために今投資すべき11の個別銘柄と4つのETFをフォーチュンが推奨しています。

ビックテック

フォーチュンがまず取り上げているのは、PitchBookのテックアナリスト、ブレンダン・バーク氏が推奨している大手ハイテク銘柄。マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、アマゾン(AMZN)、メタ・プラットフォームズ(META)の名前をあげています。

その筆頭にあげられたのがマイクロソフトで、AIを駆使した新しい検索機能を備えた検索サービスBingの刷新でブームに火をつけた同社は、もしこの新しい検索サービスでグーグルを圧倒することができれば、マイクロソフトは大きな市場シェアを獲得することになるとバーク氏は述べています。

D.A.デビッドソンのソフトウェアアナリスト、ギル・ルリア氏は最近のリサーチノートで、「BingにChatGPT機能を組み込むことは、マイクロソフトにとって、グーグルの検索の優位性を覆す10年に一度のチャンスになるかもしれないと考えている」と書いています。

ルリア氏はマイクロソフトの目標株価を270ドルから325ドルに引き上げ、同社に「買い」の格付けをつけて評価しており、先行者利益を得ている Bingが「恒久的なシェアシフトを生み出すと信じている」と書いています。

一方、バンク・オブ・アメリカのアナリストは、最近のレポートの中で、メタがAIの導入から最も大きな利益を得られるとし、同社のビデオ機能「リール」にAIを組み込んでいることを評価しています。バンク・オブ・アメリカはそのほかに2023年の展望レポートで、アルファベットとアマゾンを「買い」と評価しています。

ハードウェア銘柄

AIの拡大で最初に恩恵を受けるのは、ソフトウェアではなく、ハードウェアの分野かもしれないという意見もフォーチュンはとりあげています。

PitchBookのバーク氏は、「AIの成長は、グラフィック処理装置(GPU)の効率向上とコスト低減に基づいている」として、インテル(INTC)、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、エヌビディア(NVDA)などの半導体メーカーがAIブームの恩恵を受けるとしています。

特に評価が高いのはエヌビディアで、バブソン大学のピーター・コーハン教授は、APIを構築するために、エヌビディアのチップが使われる可能性が非常に高いと述べています。

ソフトウェア銘柄

ハードウェアの次にブームの恩恵を受けるのは、膨大な量のデータをサポートするソフトウェア銘柄です。

「次のレイヤーでは、AIモデルのパフォーマンスを向上させるために、企業がデータを集中型データウェアハウスに統合する必要がある」とバーク氏は述べており、それを支援できるソフトウェアを提供する会社としてスノーフレーク(SNOW)とアルテリックス(AYX)の名前をあげています。

ダイナトレース(DT)も、クラウドコンピューティング・インフラストラクチャーを提供する企業で、AIと自動化を利用したソフトウェア・インテリジェンス・プラットフォームを運営しており、株価の上昇が期待できます。

また、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)も期待される企業です。同社は最大の顧客の1つである米国政府が軍事AIの導入を拡大するため、市場シェアと売上を拡大すると予測されています。株価は今年に入ってから31%上昇していますが、アナリストは、AIブームによってさらに上昇することを期待しています。

ETF

AIのような新興の技術への投資においては、1社に集中投資するよりも、複数の企業に分散投資する方が得策だとしてフォーチュンは以下の4つのETFを推奨しています。

グローバルXロボティクス&人工知能ETF(BOTZ)は、運用資産16億4000万ドル、年初来で18%の上昇を続けています。その上位保有銘柄には、エヌビディア、インテュイティブ・サージカル(ISRG)、アップスタート・ホールディングス(UPST)、キーエンス(KYCCF)、ABB(ABB)などがあります。

ブラックロックのiシェアーズ・ロボティクス&AI ETF(IRBO)は、保有銘柄数118、運用資産額は約2億8800万ドルとなっています。今年に入ってからの上昇率は15%と好調です。

ロボ・グローバル・ロボティックス&オートメーション ETF (ROBO)はより広く分散されたファンドで、保有銘柄数79、上位5銘柄でも全体に占める割合は9%に過ぎません。今年に入ってから12%の上昇を記録しています。

Defiance Machine Learning and Quantum Computing ETF (QTUM)の運用資産はおよそ1億1600万ドルで、上位の保有銘柄にはエヌビディアとアルテリックスが含まれています。今年に入ってからの上昇率は約16%で、2022年12月にモーニングスター・リサーチ社から5つ星の評価を受けています。

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