インテル(INTC)の株価がこの2日間、急騰しています。株価は3月29日に7.6%上昇し、30日にはさらに1.81%上昇して終値は32.09ドルとなりました。3月の上昇幅は20%以上に達しており、同社にとって2001年11月の33%上昇以来、最高の月となっています。
急騰の要因は29日にインテルが行った投資家向けプレゼンテーションの内容です。この会合において、近年アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)にシェアを奪われた半導体の生産スケジュールについて同社の幹部が説明を行いましたが、その中で注目を浴びたのが、同社が「Clearwater Forest」というコードネームで呼んでいる新しい半導体を2025年にリリースすることを目標としていると述べたことです。
予想よりも早いスケジュールに反応して株価が上昇しましたが、すべてのアナリストが肯定的に見ている訳ではありません。
リック・シェーファー氏率いるオッペンハイマーのアナリストは、「インテルがプロセスのリーダーシップを回復し、独自のソフトウェアエコシステムを構築しようとする努力は認める」としたものの、それが実際に実を結ぶどうかの証明が必要である旨を述べています。同社は格付けを「パフォーム」とし、「我々は引き続き傍観者である」としています。
キーバンクのJohn Vinh氏も同様の見解を示しています。「性能差を縮め、AMDに対する市場シェアを回復する能力について、さらなる実証を待ちたい」と同氏は顧客向けのメモに書いています。
*過去記事「インテル 予想を大幅に下回るガイダンスを示し、株価は急落」