エヌビディア(NVDA)がGTCカンファレンスで披露した、企業がAIコンピューティング能力を月単位でレンタルできるDGXクラウドサービスや、新しいAIモデルを共同開発する予定のアドビなどとの提携による新製品の数々にウォール街が熱狂しています。
「エヌビディア 数十億ドルの売上増をもたらすAI製品の開発が活況」
ニーダムのアナリストであるRajvindra Gill氏は3月22日付けの顧客向けメモで、エヌビディアの格付けを「買い」と評価。「我々はエヌビディアのストーリーに対して徐々にポジティブになってきた」と書き、より高速な自然言語処理を実現することを約束するDGX H100AIコンピュータシステムに対する強い需要を期待しています。同氏の目標株価は270ドルとなっています。
J.P.モルガンのベテラン技術アナリスト、ハーラン・スール氏は、今回のイベントでエヌビディアの「圧倒的なAIリーダーとしての地位」が固まったと述べ、22日付けのメモで「オーバーウェイト」の格付けと目標株価250ドルを再表明しています。
AIは、オープンAIが昨年末に会話ボットChatGPTをリリースした後、競争に参加する企業のリストが拡大し、ここ数ヶ月間、テックセクターで話題を呼んでいます。エヌビディアは、ボットが使用する大規模な言語モデルの訓練に役立つ半導体、推薦システムに使用されるデータベース、およびコンピューティング能力のレンタルを提供するワンストップソリューションプロバイダーになろうと試みています。
オッペンハイマーのアナリスト、Rick Schafer氏は「オープンAIのChat-GPT3の急速な普及は、様々な企業や業界の危機感を刺激している」と分析し、そんな中で「NVDAはあらゆる面を加速させようとしている」と評価しています。同氏は格付けを「アウトパフォーム」とし目標株価275ドルを再度提示しています。
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