テスラ 第4四半期決算を受けて急騰、史上最高の「買い」評価率でアナリストが評価

テスラは1月25日のマーケット終了後に第4四半期決算を発表しました。売上高は243億ドルで1株当たり利益は1.19ドル。営業利益は過去最高の39億ドルで、第3四半期の37億ドルから増加しました。

アナリストのコンセンサス予想は、売上高274億ドルで1株当り利益は約1.13ドル、営業利益は42億ドルとなっていました。

フリーキャッシュフローは14億ドルでコンセス予想の27億ドルを下回りました。

テスラが示した2023年の生産台数見込みは180万台で、こちらもコンセス予想の190万台程度を下回っています。

この決算発表を受けて、テスラの株価は1月26日のマーケット開始とともに急騰しています。ウォール街のアナリストは発表の内容に満足しているようです。

ベアードのアナリスト、Ben Kallo氏は26日付けのレポートの中で、「需要は、最近の値下げとマクロ減速の懸念の後、2023年に入る最大の問題であったが、需要は依然として強く、生産能力を上回っている」と述べています。

2023年の生産台数見込みはアナリストのコンセンサス予想は下回りましたが、2022年の約137万台からは30%以上増えています。Kallo氏はテスラの格付けを「買い」とし、目標株価を252ドルに設定しています。

米国みずほ証券のアナリスト、Vijay Rakesh氏もテスラを「買い」とし、目標株価を250ドルに設定しています。同氏は26日付けのリサーチレポートで、四半期の利益率は懸念されていたよりも良かったと書いています。テスラが2022年末に値引きを行い、2023年初めに大幅な値下げを行った後、利益率は投資家の懸念材料となっていました。

同氏はまた、価格が下がる一方で、テスラにはマージンへの影響を緩和するためのコスト相殺策があり、2つの新しい製造工場での稼働率向上や原材料価格の下落などをあげています。

カウエンのアナリスト、ジェフリー・オズボーン氏は格付けを「ホールド」としていますが、目標株価を122ドルから140ドルに引き上げました。自動車価格の下落やマージンへの影響に依然として懸念を抱いているものの、テスラのエネルギー貯蔵事業が予想以上に好調であることを同氏は指摘しています。テスラは第4四半期に2.5ギガワット時のバッテリーストレージ容量を展開し、前年同期比152%増となっています。

ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は、「堅実な業績と、門外不出の明るい需要」と、業績を評価しました。同氏は「買い」と評価。目標株価は、決算後に175ドルから200ドルに引き上げました。テスラの需要に関するコメントは、強気派が聞きたかったものだとする同氏は、「ベアは(今のところ)冬眠モードに戻るだろう」と述べています。

調査会社ファクトセットによればテスラ株を担当するアナリストの約64%が「買い」と評価しており、これはこれまでで最も高い「買い」評価率とのことです。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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