ショッピファイ(SHOP)はこのほど、新しい料金プランの導入を発表しました。これまでの料金を値上げするとの発表でしたが、これが同社の業績向上に寄与するとの見方から株価は上昇、1月25日の市場では11%高と高騰しています。
ショッピファイの最高執行責任者であるカズ・ネジャティアン氏は、変更を発表したブログの中で、「コマースにおける最高のツールへのアクセスに課す価格は、過去12年間ほとんど変わっていない」とし、「業界で最もパワフルで、革新的で、信頼できるツールを、市場で比類のない価格でマーチャントに提供」するためには値上げが必要である旨を述べています。
発表されたショッピーの値上げの内容は、ベーシックプランの月額料金を29ドルから39ドルに、ショッピープランを79ドルから105ドルに、アドバンスドプランを299ドルから399ドルにというもの。
ベーシックプランにはベーシックレポートと2つのスタッフアカウント、ショッピープランにはプロフェッショナルレポートと5つのスタッフアカウント、アドバンスドプランにはカスタムレポートビルダーと15のスタッフアカウントが提供されています。
ケン・ウォン氏率いるオッペンハイマーのアナリストは、この変更が2023年度の成長に火をつけると見ています。一部の企業がショッピファイを使わなくなる可能性を考慮しなければならないものの、WIX(WIX)やスクエアスペース(SQSP)などの競合他社は顧客保持への影響は最小限にして価格を上げていることを同氏らは指摘。競合他社がより多くの料金を請求しているため、ユーザーがビジネスを他に移す可能性は低いと見ています。
「ショッピファイは、企業向けコマースサービスのなかで、まだかなり割安であると我々は考えている」とウォン氏らは評価し、格付けを「アウトパフォーム」とし、目標株価を45ドルに設定しています。
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