今、10万ドルを投資すれば配当金で1年間に1万ドル近い不労所得をもたらしてくれる2つの高配当銘柄のご紹介です。
エイリス・キャピタル(ARCC)
エイリス・キャピタルは、上場している事業開発会社(BDC)の中で最大規模の会社です。BDCは、将来性のある中堅企業に対して、金銭面(融資および投資)と経営面の両方からサポートすることを目的とする会社で、課税所得の90%以上を配当として株主に還元しなければなりません。
そのためBDCは比較的高い配当を行っており、エイリスも17年以上にわたって魅力的な配当金を支払ってきました。その配当利回りは現在、ほぼ10%に達しており、10万ドルを投資すれば1万ドルの年間配当を投資家にもたらしてくれます。
エイリスの高配当の理由は、利益を上げるためにレバレッジを使用していることや、金利が高いほど儲かる仕組みになっているからです。しかし、金利の上昇によって経済が悪化し、ローンのデフォルトが急増した場合、この2つが同社を苦しめる要因になる可能性もあります。
ただ、エイリスの強みは、同社のポートフォリオが平均的なBDCよりも分散されており、1つのビジネスや産業へのエクスポージャーは低くなっていることです。レバレッジも比較的保守的で、同社の年間貸倒損失率はBDCの業界平均よりもはるかに優れています。
2004年のIPO以来、同社のトータル・リターンは、その強力な配当のおかげで、S&P500のパフォーマンスを凌駕しています。この実績が継続する保証はありませんが、同社の専門性と規模は、今後も勝ち続けることが可能なことを示しています。
*残念ながら現在、日本の大手ネット証券の口座ではARCCは購入できなくなっています。
デボン・エナジー(DVN)
デボン・エナジーは、オクラホマシティに本拠を置く企業で、北米最大級の独立探鉱、生産会社の一社です。
デボンの配当は、そのフリーキャッシュフローに基づいて変動するため、断定的なことは言えませんが、その配当利回りは現在8.34%と見られており、10万ドルを投資すれば8300ドルあまりの年間配当を投資家にもたらしてくれます。
変動するとは言っても今年のデボンの配当が急落することを心配する必要はないようです。同社は石油生産会社なので、原油価格が同社の財務に影響を与えますが、現在、米国エネルギー情報局は2023年の原油価格はあまり下がらないと予測しています。一部の業界専門家が、今年の原油価格は上昇すると予測していることも同社にとって良いニュースです。
長期的な見通しもかなり良く、同社の追い風となっています。化石燃料から再生可能エネルギーへの移行が進んでも、石油とガスの需要は今後何年も増加し続けるはずだと見られています。