ウェドブッシュ証券の著名アナリスト、ダン・アイブス氏がマイクロソフト(MSFT)を2023年のお気に入りクラウドプレイに選びました。
1月10日付けの顧客向けメモで同氏はマイクロソフトの目標株価を290ドル、格付けを「アウトパフォーム」と再度表明しました。
マイクロソフトの株価は過去12カ月で27%下落しており、ハイテク株全体の動きを反映するナスダック総合株価指数の29%よりもわずかに良いパフォーマンスに終わっています。1月10日の終値は0.76%高の228.85ドルでした。
株価は大きく下落したものの、「AzureとOffice 365が先導するクラウド変革の中間段階にあるこの銘柄からシフトする時期ではないと信じている。マイクロソフトは、2023年にクラウドのテーマをプレイするための私たちのお気に入りの方法のままだ。」とアイブス氏は述べています。
マイクロソフトは目先の経済不安を乗り切り、コスト削減策でより強くなることができると同氏は考えており、Azure事業の成長が鈍化していることは認めるものの、今月末の決算発表では、12月期のマイクロソフトのクラウド部門は恒常通貨ベースで目標の37%を超える増収を記録するはずだと予測しています。
「リスクオフの雰囲気の中、投資家はクラウド、SaaS、サイバーセキュリティの銘柄から離れ、今後数週間のハイテク企業の決算期を待っている」と現状を分析する同氏は、「核心的な心配事は、ガイダンスがどの程度悪く、それが株価に反映されるかということだ」と指摘しています。
また、マイクロソフトが今後数四半期に渡ってAzureの売上が30%成長する見通しを示せば、株価は恩恵を受ける可能性があるとも述べています。
「我々は、クラウドへのシフトはまだ50%未満しか浸透しておらず、不透明なマクロ背景の中でFY23(2023会計年度)に暗い嵐雲が形成されているにもかかわらず、(サティア・ナデラ)&カンパニーにとって今後大きなチャンスとなると考えている」とアイブス氏はマイクロソフトに期待しています。
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