2022年、高インフレによる市場の混乱を受け、ラッセル1000指数は20%も下落してしまいました。しかし、同指数の構成銘柄の中には強いファンダメンタルズを持つものがあり、2023年に株価が大きく反転上昇する可能性がある銘柄があります。
このような観点からエバコアのストラテジストは、今年の勝ち組となり得るラッセル1000指数構成銘柄をスクリーニングしました。
その選定の基準は、2022年にラッセル1000指数よりも下落した銘柄で、現在の空売り残高が過去2年間の実績の20パーセンタイルよりも多くなっており、かつ9月30日以降、アナリストの業績予想の修正が指数平均よりも良好な銘柄というもの。その結果、以下の5つの銘柄をピックアップしています。
フォーティネット (FTNT)
サイバーセキュリティ関連企業であるフォーティネットの株価は2022年に32%下落しました。現在の空売り残高は過去2年間の実績の81パーセンタイル。9月30日以降、アナリストは同社の2023年EPS予想を6.8%上方修正しています。調査会社のファクトセットによるとラッセル1000構成銘柄の2023年EPS予想の合計は9月30日以降、5%程度減少しています。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)
薬局チェーン持株会社であるウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの株価は2022年に28%下落しました。現在の空売り残高は過去2年間の実績の96パーセンタイル。9月30日以降に行われたEPS予想の修正は1.7%の減少です。
エイビス・バジェット・グループ(CAR)
「エイビス」と「バジェット」のブランド名でレンタルカー事業を展開する同社の株価は2022年に21%下落しました。現在の空売り残高は過去2年間の実績の85パーセンタイル。9月30日以降、アナリストは同社の2023年EPS予想を13.7%上方修正しています。
エヌビディア(NVDA)
エヌビディアの株価は2022年に50%下落しました。現在の空売り残高は過去2年間の実績の50パーセンタイル。9月30日以降に行われたEPS予想の修正は2.2%の減少です。
コムキャスト(CMCSA)
ケーブルテレビ事業者のコムキャストの株価は2022年に31%下落。現在の空売り残高は過去2年間の実績の91パーセンタイルです。9月30日以降に行われたEPS予想の修正は2.6%の減少です。