ネットフリックス(NFLX)の株価は、アナリストが、その格付けを「売り」から「買い」に一気にダブルアップグレードしたことで12月29日のマーケットで急騰しています。
CFRAのアナリスト、ケネス・レオン氏は、11月から広告付きプランを導入したネットフリックスについて楽観的な見方をしているアナリストの一人です。レオン氏は29日に、同社株を「売り」から「買い」にダブルアップグレードし、12ヶ月の目標株価を225ドルから310ドルに引き上げました。
「広告からの新しい収入源、新しい広告有料プラン(月額6.99ドル)、購読アカウントの共有をよりよく制御するための新しい有料共有の取り組み」など、株価を上昇に導く多くの触媒があることを同氏は指摘しています。
同氏はまた、「ネットフリックスの検索やパーソナライゼーションのしやすさというクラス最高のプラットフォームのほか、「エミリー、パリへ行く」「ナイブズ・アウト:グラスオニオン」「ウィッチャー 血の起源」といった新しいオリジナルコンテンツが新たに加入することのメリットとなり、解約を減らすと予想している」とも述べています。
「競合他社が、世界規模で利益を上げている数少ないストリーミング・プロバイダーであるネットフリックスを捉えるのは難しいと考えている」とレオン氏は述べていますが、もちろん全てのアナリストが同様の意見ではありません。
ベンチマークのアナリストであるマシュー・ハリガン氏は12月初めに発表したリサーチノートの中で「非現実的で他社を上回る価格設定で広告展開を急いだと感じている」として格付けを「売り」とし目標株価を225ドルに設定しています。
ファクトセットの調べではネットフリックスをカバーする45人のアナリストのうち、49%が「買い」と評価し、44%が「保留」、7%が「売り」と評価しています。
4日連続で下落したあと、ネットフリックスの株価は29日の市場で6.32%高の294.39ドルと急騰していますが(米国東部時間12:10PM)、年初来で一時52%下落するなど、ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、2022年は2011年以来最悪の年となっています。
*過去記事はこちら ネットフリックス NFLX