シティのアナリスト、ピーター・クリスチャンセン氏は12月21日、デジタル決済企業のブロック(SQ)の格付けを再び「買い」としました。現在のEV/Ebitda(金利・税金・減価償却費控除前利益)倍率は約28倍で、過去最低水準であり、「魅力的な買い場」であると同氏は判断しています。
ブロックの株価は12月21日の市場で62.8ドルで取引されており、目標株価は1年後に43%の上昇の可能性があることを示しています。
同社の株価は今年に入ってから60%以上下落しています。金利の上昇により成長株への投資が控えられたほか、ブロックが不安定な暗号通貨分野に進出したことなどが下落の要因となっています。
クリスチャンセン氏が2023年の株価上昇のカギを握ると考えているのが、同社の裁量支出の引き締め、特に雇用問題への対応です。
ブロックのアムリタ・アフジャ最高財務責任者(CFO)は第3四半期の決算説明会で、同社は近年と比べて採用ペースを大幅に抑制する計画を明らかにしています。
「2023年後半から2024年にかけて、従業員数コストに対するレバレッジが大きくなるため、遅ればせながら当社の業績に恩恵をもたらすだろう」と同氏は述べ、雇用が当社の最大の経費要因であることを指摘しています。
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