ピンタレスト アナリストの格上げで12%の高騰

アナリストの格上げによりピンタレスト(PINS)の株価が高騰。12月13日の終値は11.9%高の26.42ドルとなっています。

パイパー・サンドラーのアナリスト、トーマス・チャンピオン氏と同氏が率いるチームは12月13日、ピンタレストの格付けを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に上げ、目標株価を25ドルから30ドルに引き上げました。この目標株価は13日の終値から14%高いレベルとなっています。

チャンピオン氏は、2023年に「複数の追い風」が吹くと見ており、写真共有プラットフォームであるピンタレストの株価は上昇を続ける可能性が高いと見ています。

その理由の一つとして、広告市場におけるピンタレストのシェアが向上する可能性を同氏はあげています。同氏が最近行った広告バイヤー調査では、ピンタレストが昨年の約5%から2023年にはソーシャルバジェットの8%を占めるようになるとの結果が出たそうで、ツィッターが多くの広告主を失ったことに加え、ピンタレストが広告のターゲットを絞りやすくするために行った改善が、シェアアップ予想の一因となったとチャンピオン氏は考えています。

また、同社の直近の決算報告書によると、ピンタレストは第3四半期に北米の月間アクティブユーザーを第2四半期比で約300万人増加させていますが、パイパー・サンドラーの月次データによると、この傾向は第4四半期に入っても続いているそうです。11月の米国の月間アクティブユーザー数は前年比で5%以上増加し、10月と同じでしたが、9月よりも高い伸びを示しているとのことです。

さらにチャンピオン氏は、アナリストのコンセンサス予想が達成可能な数字であることを格上げの理由にあげています。ファクトセット調べでは、2023年の売上高が2022年からおよそ15%成長するというのがコンセンサス予想となっていますが、「これは低いハードルだと考えており、PINSは来年、この成長を超えるポジションにいる」と同氏は述べています。

ただ、ウォール街でピンタレストに強気の見方をしているアナリストは少数派で39%に過ぎません。今年に入って35%も株価が急落したピンタレストの最大の懸念は、経済の減速で、ブランドが広告費を削減することになったことです。さらに、6月に就任したビル・レディ新CEOの手腕が発揮されるのを待つために、傍観している投資家もいると見られています。

*過去記事はこちら ピンタレスト PINS

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG