デックスコム 今オススメのヘルスケア銘柄

デックスコム(DXCM)は、糖尿病患者が血糖値を継続的に記録することができる持続的血糖値モニター(CGM)装置の開発に注力している会社です。同社は現在、センサー、トランスミッター、血糖値を表示するタッチスクリーンデバイスが付属するG6 CGMデバイスから収益の大部分を得ています。

G6はデックスコムに大きな成功をもたらしましたが、今年、同社が最も力を入れているのは、G6の後継機であるG7の販売です。

G7は、今年初めに欧州で認可を取得し、最近、欧州の数カ国でこの装置の発売を開始しました。また、年末までに米国でG7の認可を取得する予定で、来年、米国でこの機器の発売を開始することになっています。

G7はG6のアップグレードモデルで、ウォームアップ時間(セットアップ後、付属のタッチスクリーンデバイスでグルコースの測定値が読めるようになるまでの時間)が早くなっています。

また、センサーとトランスミッターを一体化したことで、よりシンプルに管理できるようになり、何より臨床試験でG6よりも糖尿病患者の健康状態を改善することに優位性を示しました。

米国では、最近の規制当局の決定により、同国でCGMの適用対象となる人々の数が大幅に増加し、それによって市場が拡大する可能性があります。米国でG7を展開できるようなることは、2023年の米国におけるデックスコムの成長戦略の重要なポイントになると思われます。

知名度の高い有名人と提携したりしてデックスコムは積極的にマーケティング活動を展開しており、米国でより多くの採用が進むことが期待できます。昨年時点で、米国の1型糖尿病市場におけるCGMの普及率は約30%で、拡大の余地は十分にあります。

グローバル市場でも十分に拡大の余地があり、しかも、糖尿病患者の割合は増加傾向にあって、この傾向は数十年続くと予測されています。もちろん、この市場に参入しているのはデックスコムだけではありません。アボット・ラボラトリーズの「FreeStyle Libre」も成功を収めています。

しかし、デックスコムはCGMのリーダーとしての地位を確立し、今年1〜9月の売上が前年同期比19.7%増の21億ドルに跳ね上がったことが示すように急速に売上を伸ばし続けており、その技術革新を続けることにより、アボットや他の同業他社に十分対抗できるはずです。

デックスコムのCGM分野での勢いは、来年以降も素晴らしいリターンを継続的にもたらしてくれることが期待でき、今オススメのヘルスケア銘柄と言えます。

*過去記事はこちら「デックスコム DXCM

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