インターネットインフラ企業であるクラウドフレア(NET)は11月3日のマーケット終了後に第3四半期決算を発表しました。
9月期の売上は、前年同期比47%増の2億5390万ドルで、同社のガイダンスである2億5000万~2億5100万ドルとファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想2億5060万ドルの両方を上回りました。非GAAPベースの利益は1株当たり6セントで、ガイダンスの範囲である1株当たり損益トントン〜1ペニーを上回りました。
同四半期の有料顧客数は15万6000人で、前年同期比18%増となりました。この指標の成長率は6四半期連続で鈍化しており、6月期の20%から低下しています。年間10万ドル以上の顧客は1,908人に達し、51%増となりましたが、第2四半期の61%増のペースからは鈍化しました。リピート率を示すネット・リテンション・レートは124%で、第2四半期の126%、第1四半期の127%から鈍化しましたが、前年同期並みとなりました。
第4四半期の売上高は2億7350万ドル〜2億7450万ドルと予想されています(コンセンサス予想は2億7360万ドル)。非GAAPベースの利益は1株当たり4~5セントとなり、コンセンサス予想の2セントを上回ると見ています。
通年では、売上高が9億7400万ドル〜9億7500万ドル、非GAAPベースの利益は1株当たり11~12セントになると見ており、前回のガイダンスで示された、売上高は9億6800万ドル〜9億7300万ドル、1株当たり3~4セントの利益を上回るガイダンスとなっています。
同社は「第3四半期に初めて年間売上高が10億ドルを突破し、重要な節目を迎えることができました。私たちの目の前にあるチャンスは非常に大きなものです。この達成をもってしても、現在販売されている製品の市場浸透度は1%にも満たないのです」との声明を発表し、将来に自信を示しましたが、決算後株価は下落しています。
どうやら成長の鈍化を示すデータが示されたことで売られているようです。11月4日のプレマーケットでは10%安の45.36ドルで取引されています(米国東部夏時間05:16AM )。
*過去記事「クラウドフレアが13%を超える大幅高」