アマゾン(AMZN)は10月27日のマーケット終了後に第3四半期決算を発表しました。
第3四半期の売上高は前年同期比15%増の1,271億ドルで、会社予想の1億2500万ドル〜1億3000万ドルのちょうど真ん中あたりの数字でした。北米の売上は20%増、一方、海外の売上は5%減でしたが、為替を調整すると12%増となります。
注目されたのは利益の源泉であるクラウド事業部門のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高で27%増加の205億3800万ドルと初めて200億ドルを超えたものの、アナリストが予想していた32%増を大きく下回りました。
営業利益は25億ドルで、前年の49億ドルから減少しましたが、同社が予想したゼロ〜35億ドルの範囲の真ん中に位置する数字でした。最終利益は29億ドル、1株当たり28セントで、アナリストのコンセンサス予想の21セントを上回りましたが、これにはリヴィアン・オートモーティブ(RIVN)の株式売却益11億ドルが含まれています。
第4四半期の売上高について、アマゾンは1400億ドル〜1480億ドルという見通しを示しましたが、アナリストは同四半期の売上高を1550億ドルと予想しており、これを大きく下回ることになりました。
第4四半期の営業利益についてはゼロ〜40億ドル程度とアマゾンは見込んでいます。
オンラインストアからの売上は535億ドルで7%増、為替調整後では13%増となり、アナリストのコンセンサス予想である543億ドルを下回りました。サードパーティセールスサービスからの売上は287億ドルで18%増、為替調整後では23%増となり、アナリスト予想の279億ドルを上回りました。
広告収入は95億ドルで、ほぼ予想どおり25%増加し、為替調整後では30%増加しました。加入者サービス収入は89億ドルで9%増、為替調整後では14%増となり、予想の91億ドルを下回っています。
AWSの業績が予想を下回り、第4四半期の見通しも期待外れだったことから、アマゾンの株価は27日のアフターマーケットで急落しています。一時は27日の通常取引の終値に対し20%安となっていましたが、米国東部時間7:59PMの時点では、12.73%安の96.83ドルで取引されています。
*過去記事はこちら アマゾン AMZN