自動車、産業用アプリケーション、個人用電子機器に使用される半導体を製造するテキサス・インスツルメンツ(TXN)は10月25日、第3四半期の決算を発表しました。
第3四半期の売上高は52億4000万ドルで1株当たり利益は2.47ドルでした。アナリストのコンセンサス予想である売上高51億4000万ドル、1株当たり利益2.39ドルをいずれも上回っています。
しかし、この日示された第4四半期の売上高のガイダンスは44億ドル〜48億ドルで、コンセンサス予想の49億4000万ドルを大きく下回るものでした。
投資家およびアナリストとの電話会議で経営陣は、今期は受注キャンセルの増加や受注率の悪化が見られると述べています。また、産業部門に弱さが広がっており、他のほぼすべての部門でも弱さが増すと予想していると述べました。自動車製造だけが依然として強い分野であるそうです。
同社は、自動車や産業機器から家電製品に至るまで、経済のほぼすべての分野の製品に搭載される半導体を販売しています。同社の顧客は10万社以上と幅広いため、投資家は同社をテクノロジー業界、そして経済の木鐸とみなしています。
そうした立場にある同社がほぼすべての経済セクターで需要が悪化しているとしてガイダンスを下方修正したことで株価は時間外取引で大きく下落、5%安の153.95ドルで取引されています。